■ PROFILE
1982年生まれ、大分市出身、ロンドン在住。東京の大学卒業後、語学習得のため渡英、2年6か月経過。ただ今勉強中。
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第二便 「PUBの愉しみ」
さて、連載第2回目のお題は……イギリスって言ったらやっぱ「PUB」でしょ! ってコトで、それにまつわるうんちくチックな内容でお届けします。
日本で言う居酒屋みたいな大衆酒場がPUBなんですが、ロンドンに来た当初の閉店時間は23時でした。日本人の僕から見ると「これからだ!」って時に店の鐘が鳴って閉店。おいおいそりゃないぜよーって思うけど、それがこの国の法律。酒類の販売が23時までって決まっていたんですねぇ。だから普通のスーパーでもコンビニでも買うことはできないんです。しかも24時間開いているコンビニすら極少に近い。
なんでそんな法律があるのかというと、「酒は11時までにして、ちゃんと家に帰り、ぐっすり眠り、翌日すっきり仕事を頑張りましょう」って言うコトだそうな。確かに次の日が仕事でも、ノリでダラダラ飲んじゃう時ってありますもんねェ。
でもこれも昨年11月いっぱいまでの話。今では法律が改正され、営業時間延長の申請を行った店は、好きな時間まで営業してもOK!という風になってます。この法律改正の理由は、これまでだと客が閉店間際に大量にオーダーして、短時間に一気飲みする人たちが多く、そんな酔っ払いたちが閉店時間になるとともに一斉にPUBから街に繰り出し、ケンカ、暴力、器物破損なんかの問題に繋がるからだとか。PUBの閉店時間にバラつきを出すことで、一気飲みをする人を減らし、酔っ払いが店を出る時間帯を分散させるという狙いがあるみたい。なかには24時間オープンのPUBもあるらしいけど、僕はまだ行ったコトありません。
なんだか難しい話になってしまったけど、イギリスでそんな動きがあったんだー的な知識として知っておいてくれたらと思います(笑) 。
あと、PUBのスタッフの人たちは、とってもフレンドリー。どこのPUBでもそう。「外国人だからノリがいいんでしょ?」って思う人もいるかもしれないけど、ちがーう! スーパーやマックなんかの店員は、日本じゃありえないくらいの無愛想さ(汗)。ヘタしたらスマイル0円どころか、金取るんじゃないの!?ってくらい。ま、そんなサービスないですけどね、こっちには(笑)。 とにかく、それを考えたらPUBのスタッフとの会話は、貴重なコミュニケーションになるってわけですよ。
PUBに行くときのオススメの時間帯は、平日の夜なら日本ほど人がごったがえしてないからOK。昼間からやってるところが大半なので、その時間から夕方にかけてなんかイイ感じだと思います。その間にスタッフの人たちと話しててもいろいろ勉強になるし。ただ、週末の夜行くなら、ちょっと気合いを入れていかないと、人ごみに押しつぶされること間違いなしですので要注意です(笑)。
イギリスに来たら、一度はPUBに行ってみてください。見たことのないビールの銘柄がズラリと並んでいて、それだけでも面白いかも!
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