■ PROFILE
1982年生まれ、大分市出身、ロンドン在住。東京の大学卒業後、語学習得のため渡英、2年6か月経過。ただ今勉強中。
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第五便 「ノッティングヒルの休日」
前号は若者の集うビッグマーケット「カムデンタウン」をご紹介しましたが、今回はその街より少し小さめでアンティークなモノがたくさんあり、「ノッティングヒルゲート」と言う街にある『ポートベロー』というマーケットについて書きます。

「ノッティングヒル」と聞いてパッと思いつく方もいらっしゃると思いますが、そう、この街が「ノッティングヒルの恋人」と言う映画の舞台になっているところなんですね〜。この映画を知ってても、舞台がイギリスだってコトをご存知の方はなかなかいないんじゃないでしょうか? って単に自分がそうだっただけなんですけどね(笑)。で、しかも実際にこの地で映画が撮影されたというワケではないようです。イギリス・アメリカの大スターがこの場所に来ることによる混乱を避けるため、実際の町並みとほぼ同じようなセットを作って撮影したというふうに聞きました。
さてさて、ノッティングヒルゲート駅を出て歩くこと約6分、1本の道の両脇に並ぶアンティークショップ達の列が見えてきます。ここはカムデンほど入り組んだ道や路地裏の方にまでお店があると言うんではないので、その1本の道づたいに、ほとんどのお店を周ることができます。日本にある国内最大級の大型アンティーク店も、輸入は大半ココからやっているようです。でもやっぱり自分で現地に行ってGETするから、その国のアンティークさが味わえるってモンじゃないッスかね〜。自分はそんなにアンティークに詳しいワケでもないし、興味すら持ったことないんです。でもココに行くと、妙にさびれた品物の味っていうのにヤラれっぱなし。家具とか日常雑貨なんかの品物はもちろんあるんですけど、使用済みの世界各国の切手とか、ふる〜いお札なんかを売ってる店。そんなの集めて額縁に入れて飾れば、あーもうそりゃ立派なアンティーク。使い古した雑貨なんかも、ここでは安く手に入ります。とはいうものの、前号でもお伝えした「値切り」。これは必須ですよ! だってマーケットだもん。値札がついてないモンなんて、日本人だからってコトで、やや高めの値段を言われたりしますしね。「ジャパニーズオカネモチー」じゃないよ。 「ん〜ってかアンティークとか興味ないし〜」って人。アンティークがメインな街であって他になんにもないってワケではないんです。音楽好きな人、洋服好きな人、ハそんな方達もぜぇ〜ったい楽しめると思いますよ。
メインストリートをずぅーっとまっすぐ突き進むと、高架下あたりは古着屋さんもイパーイ! 小さいわりにはイイモノおいてます。アディダスの皮ジャンとかよかった。メンズ、レディース半々くらいの割合です。バイオリンやチェロを使ったクラシックなんてカッコいいです。バイオリン習いたくなります。っつーか上手いんです。生でしかもすぐ近くで聴くクラシックって、めちゃくちゃイイんだなって。もちろん一人歌ってるロケンローなアニキもいるし。でもやっぱりココはカムデンに比べて少し、大人な街かもしれないですね。
カムデンタウンが「古着のロケンロー」ならポートベローは「古美術のクラシック」。自分がはじめて行ったのが、秋も深まって来たちょっと寒い時期だったんですけど、この街の雰囲気とその寒さがすごくマッチしてて、それからお気に入り。ロンドン中心部よりも比較的近いので訪れやすいと思います。行くならやっぱ週末がオススメ。てんやわんやしてない街なので、ゆっくり和めると思います。
テロがあったり、放射能が検出されたりでいろいろヤボな事件の多いロンドンだけど、とても素敵な国、街です。ヤバい人達と関わらなければ。普通に旅行なら何も問題ないと思うので、こんなイイところをみなさんにも知ってほすぃー。
それでは今回はこの辺で。
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