■ PROFILE
1982年生まれ、大分市出身、ロンドン在住。東京の大学卒業後、語学習得のため渡英、2年6か月経過。ただ今勉強中。
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第六便 「イギリスのキホン」
前回までで、ロンドンってところが少しずつわかってもらえたかと思いますが、今回はちょっといつもより少し難しめで、ロンドンというより「イギリスって?」というテーマで。

まずイギリスとは、イングランド・スコットランド・ウェールズ・アイルランドという4つの非独立国の集まりのことを指します。「イギリス」という単語が英語ではないのはみなさんご存知ですよね? 室町時代に貿易のあったポルトガルの発音や、江戸時代に交流があったオランダの「エンゲルス」とか「エゲレス」が訛って「イギリス」となったそうな。調べたよ(笑)。だから外国人に言っても通じませんよー。
イギリスの他に、「グレートブリテン=GB」や「ユナイテッドキングダム=UK」なんて言ったりするけど、「GB」はイングランド、スコットランド、ウェールズのことをさし、「UK」はそれにアイルランドを加えたものだって語学学校の先生様が言ってました、以前。「大英帝国」というのも聞いたことあると思いますが、これらはこの国を指す言葉ではなく、この国の植民地下にあった国々の総称。英語はもともとイングランドの言語であり、その言葉が今や世界で使われているのは、イギリスが世界各地のいろいろな国を植民地下にして支配していたから。それが原因で世界数十ヶ国で英語が話されているんですね〜。日本も昔、アジアで羽振り利かせてたみたいだけど、イギリス人もそうとうワルやってたっぽいです、世界で。
初めてロンドンに来たときに、「やけにいろんな国の人がいるんだー!」と思ったけど、特にインド人と中国人が多い! インドは第二次世界大戦後、香港は90年代後半に中国へ返還とそれぞれ独立をしたけれど、その人たちのずーっと昔のご先祖様たちは、大英帝国時代にイギリスに連れてこられたんだろうな。
先日ちょっと帰国した時に友達に会って海外での出来事を聞かれたんですが、その中のひとつに「人種差別みたいなものはある?」って何回か聞かれました。正直言って目に見えたり感じたことはないし、色々な人種が住んでいる国だし、特に日本人が珍しいとかもないし、と思っていたんだけど……確かにあからさまなものはないけど、しばらく暮らしてみて、やはり少なからずあるんじゃないかと思います、個人的には。特に就労面では、エリート階級職には白人が多く、一般的な職には黒人が多い。なかには銀行員でも黒人の人はいるけど、そういう人って超スーパーエリートじゃないと銀行員なんかにはなれないらしい。言葉や直接的な態度で差別は見せないものの、そういった差別や過去の出来事って言うのは、やはり今の時代にも歴史として残っているんじゃないかなと思います。
今回は事実(歴史)と体験を元に書いてみました。あまり面白くないかもだけど、みなさんにも知っておいて欲しいコトです。知ったからどうする、とかは二の次で、知っておくことに意義があるとボクは思います。こういったイギリスの歴史は、ロンドンに来たあとに自分で勉強しました。本当は高校で習ったようなことだから、もっとやっておけばよかったなーって思います。でも、何事も興味を持たないと、理解と吸収はされにくいでしょうね。確かに言えることは、きっちり学べたのは「その時」しかなかったワケです。また今後の人生で悔いることがないよう、興味を持ってる今、イギリスのことだけじゃなく、世界各国の歴史・文化を勉強したいなと思うこの頃です。ホントは英語の勉強に来てるのに(笑)。
まぁ人間としてBIGになれればイイじゃないか。ヤハハ! ではまた!!
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