■ PROFILE
1982年生まれ、大分市出身、ロンドン在住。東京の大学卒業後、語学習得のため渡英、2年6か月経過。ただ今勉強中。
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第七便 「フランスの日本人」
先日、バイヤーとしておフランスはパリまで買い付けのアルバイトに行ってきました。どんな商品かって言うと、まぁようするにブランド品を現地で安く買って、それを日本の問屋みたいなところに卸す……と言った感じなんですが、そうですね、ドン・キホーテみたいなところに流れる商品を買い付けてきました。ブランド品に興味があるとかじゃなくて、パリまでの交通費とパリでの宿泊代はすべてアルバイト先の会社持ちだったので、こりゃイイぜ!と思って行ってきました。

いや〜、フランスは初めてだったけど、とてもいいところ。街並みがキレイ、ちょっとした小さなお店もオシャレ、食べ物もウマい、物価もロンドンに比べて安い。住むならパリみたいなところがイイなぁ〜と思いました。ロンドンは高すぎ(泣)。
観光名所になっているところも空いた時間を見つけて、ちょっと拝見してきました。が、なんかスケールが違うって言うか……。ノートルダム寺院とか凱旋門、あとはエッフェル塔を見てきたんですが、よくできてるなぁと思いました。特に壁に彫られている彫刻なんか、細かくて、しかもそれが壁一面にあったりで、どのくらいの歳月を要してできたんだろうって言う、小学生でも疑問に思いそうなことに驚いていました。
あと、案外英語が通じないのがウケた。ブランド品店やホテルのスタッフはみんな話せますが、なんかボクらのイメージする「外国人」っていう風貌にあてはまる人種だから、英語話せば英語で返ってきそうなのに、理解してもらえませーん。大学時代、フランス語を2年間専攻して、少し学んだ成果がやっとここで実りました(笑) 。
パリとは言えど、訪れた先が「ルイ・ヴィトン本店」と「有名観光名所」ってだけあって、日本人もたくさんいましたが、中でもヴィトン本店の店内のお客さんには驚き。すっごい広い店内なんですが、もうほとんどが日本人の客。まぁヴィトン好きならそれはそれでイイんですが、なんかちょっと恥ずかしくなりました。ヴィトンにとって日本人はもうまったくのいいカモであって、多分日本人が買わなくなったら売り上げなんてだいぶ落ちるんでしょうけどね。ヴィトンって果たしてイケてるんでしょうか? お歳を召されたマダムがお店にて購入しているシーンを想像してみると、「ん、まぁまぁいいんじゃない?」って思いますが、自分と同じくらいの歳で、似合いもしないヴィトンをわんさか買って、これはどうなんだろと……。
海外事情ではロンドンとパリしか分かりませんが、身に着けているのは明らかにお金持ちな雰囲気を出しているお姉さん、というかおばさんというかマダム。アラビック系は基本お金持ちなのでやっぱそれチックな人達。若い人で持ち歩いている人はめったにいません。イタリア人の女の子の友達に、ブランド物について話を聞いた時の答え。
「今の私達が持っていい物じゃない。私がもっと立派な人間になった時に持って良い物であって、たとえ今の私が持ったとしても似合うとは思わない」
やられました。海外でヴィトンとかグッチとか身に着けている若い人たちって、だいたい日本人。すっごい浮いて見えるし、どう見ても似合ってない。っていうかかっこよくない。あとは、中国人もそうですが、多分あれは偽ブランド品でしょうね。それに気付いているヨーロッパの女の子たちってかっこいい。アナタが持っているものが高級品だからって、誰もそこでアナタを判断する人はいません。着飾らず、もっとラフに過ごしてみるのもいいんじゃないでしょうか。断然そっちの方がかっこいいと思いますよ!
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